早吸日女神社

佐賀関沖の豊後水道には、蛸(タコ)にまつわる伝説が残っています。紀元前667年、神武天皇が東征の際に、速吸の瀬戸(豊後水道)の海底に大蛸が住みつき、潮の流れを鎮めるために守っていた神剣を、関に住む海女姉妹が海底深く潜って大蛸よりもらい受け、神武天皇に献上したと言われています。
早吸日女神社(はやすひめじんじゃ)は、その神剣をご神体とした神社で、古くより厄除開運の神として地元の人の信仰を集めています。また、神剣を守っていた蛸も崇められており、蛸の絵を奉納して一定期間蛸を食べずに願い事をすると成就すると言われる「蛸断ち祈願」を行っている全国でも珍しい神社です。
境内には大きな藤棚があり、5月3日には毎年恒例の「ふじ祭り」と、7月下旬には「関の権現夏祭り」が開催され、多くの参拝者で賑わいます。

※2021年度は毎年恒例の「ふじ祭り」と、7月下旬に行われる「関の権現夏祭り」は新型コロナウィルス感染拡大防止のため、神事のみ実施となりました。

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